「わが子へ」に関する
下田さんの手記


一昨年、高知の小松成江さん一家が取材を受け、テレビ放映された番組を見させてい
ただいて小松さんが作られた「わが子へ」を初めて聴かせて頂きました。
そして障害を持つ子供たちを育てながら頑張っている姿に胸を打たれました。

私は辻喬之さんと共に、ラブ・アース・ネットワークというボランティアグループを
作り、情報紙の発行とオリジナル音楽を通して、心の重要性を伝える活動を続けてい
ます。小松さんの曲を聴いたとき、とても優しくて思いの伝わる曲だなあ、
と感動し
ましたので、この曲をCDにしたなら小松さんの思いをもっと多くの方に広げていけ
るんじゃないかと思いCDにしてみませんか?と声をかけさせていただきました。

すでにお手にされた方もいらっしゃると思いますがいかがでしょうか?
とてもプロが作ったようにはいきませんが、優しさが伝わるように心を込めてつくら
せていただいたつもりです。

CDのジャケットとCD盤のたんぽぽの写真は、長野県のアマチュアの写真家の山崎
みどりさんに特別に撮っていただきました。
そして手話の歌詞カードをかわいいイラストで作っていただき、多くの方のご協力で
出来上がったCDです。

私たちはこの曲を昨年より小学校や施設のコンサートなどで歌わせて頂いています。
私自身、歌えば歌うほどこの曲が好きになり、思い入れが深くなってきています。
そして歌うたびに感動した、おかあさんもこんな気持ちかなと思った、などの感想を
多くの方から頂き、私もとてもうれしく思います。
障害者に携わる方たちにしかお聴きいただいていないのでは?と感じますが、コンサ
ートを通して、私たちはこの曲は障害者にかかわる方たちだけでなく、全ての親や子
供たちに聴いていただき感じていただきたいと痛切に感じています。
そして何度も何度も聴いていただきたい。そう思います。

松本では手話のできるお母さんが中心になって「わが子へ」の曲を手話で練習しはじ
めました。
すると「手話といっしょだとすごく心がこもるね。」と改めて曲の良さが分かったと
いう方も何人もいらっしゃいました。
子供たちも喜んで練習しているようです。うれしいことです。

ささやかな私たちのコンサートではありますが、命の大切さを話して歌わせていただ
き、親も子供も大切なものを感じ取って頂いていると思います。
そして歌わせて頂いている私たちはいつもたくさんの感動や喜びをいただきます。
その喜びを味あわせていただけるのもみなさんのご協力があるからだと思い感謝でい
っぱいです。

この喜びをみなさんにもお伝えしたくてこの手記を書いています。

現在は目に見える障害よりもはるかに心の障害を持った子供たちが増えていると感じ
ます。
だから障害を持っているとかいないとかでなく、全ての人々が垣根をこえて支えあい
励ましあえる社会の実現のためにこれからも頑張らせていただきます。

ありがとうございました。

P.S. カップリングの曲は「優(ゆう)」という私が作った曲ですが、障害を持たれ
た方たちを「優しさを教えてくれる存在」という思いで作らせて頂いた曲です。あわ
せてお聴きいただきたいと思います。きっと優しい気持ちになっていただけると思い
ます・・・。

 

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