大正時代の文学少女「清水澄子」を
テーマの作品製作


現在「清水澄子」という文学少女の作品に曲をつけていて、6月下旬にデモのレコーディングを行いました。
ちょっとご紹介してみましょう。

曲名

君影草・・・清水澄子の短歌を並べてストーリー性を持たせた曲。彼女の情感が表現できたと思います。

心の泉・・・彼女の詩に曲をつけたもの。日本的なメロディーで透明感を出しました。

時代・・・随想のイメージを私なりに歌詞にして曲にしました。なつかしい昔をせつなく思う彼女の気持ちを表現しました。

夢色円舞・・・大正時代のイメージをモチーフにして彼女の抱いていた思いを曲にしてみました。かろやかなワルツ。

・・・彼女の詩に曲をつけやさしい曲に仕上げました。

花のそばに立ちて・・・さまざまな花に癒されていた彼女。作品の中にもたくさんの花が登場します。私自身が癒される優しいシンプルな曲です。

まだまだ清水澄子の作品はイメージをかきたてられるものがあり、制作途中のものもいくつかあります。
実はこのお話をいただいて曲を作り、4月に行われた「清水澄子を語る会」に発表させていただいたところ、企画をされている方が気に入ってくださり、作品の語りと歌のライブをしたらどうかというお話が持ち上がって10月くらいに企画しようということになったようです。
きっとしっとりせつないすてきなライブになると思いますよ。(自己PRも大事だよね!)

この作業をする中で、花をテーマにした私自身の曲もいくつか浮かんでいます。

「花と美と歌声と」といったテーマでコンサートしたらどうかな?と思ったり。これはきっと素敵になると思います。
今思っていること、それは「美しき思い」を私自身が持ち、「美しき思い」を伝えていきたい、ということ。
昨日ある冊子の中に「美は愛」という言葉を見つけ嬉しかったんです。
決して自分自身が見た目に美しいということは叶わないけれど「思い」は美しくありたいし、それは可能じゃないかって思ったんです。
平和になるには「美しき思い」が広がり行くことが必要。
「美は世界を救う。」と確信します。その意味では清水澄子の心は「美しき思い」「日本人が無くしかけている感受性」だと思うのでぜひ触れてていただきたいですね。


心の泉

銀色の月 心の泉に
うつりて寂し うつりて寂し
波立ちたるさざめきを
きこえないように泉をおおう
深い深い森

銀色の月みどり深き森に
うつりて寂し うつりて寂し

ばら色の日 心の泉に
うつりて悲し うつりて悲し
さざめきこのさざめきを
君の心にまでひびきさせたい
ばら色の日 心の泉に
うつりて悲し うつりて悲し

さざめきこのさざめきを
君の心にまでひびきさせたい

銀色の月みどり深き森に
うつりて寂し うつりて寂し
ばら色の日 心の泉に
うつりて悲し うつりて悲し
うつりて悲し


時代

はるかな時の片隅 忘れがたき野の花よ
過ぎし日々のきらめきが 胸によみがえり疼く

いとしさに 涙ぐむ

帰ろうか 帰ろうか
くり返す ささやきは
帰ろうか 帰ろうか
あの頃の 夢が呼ぶ

悲しくも美しく 思い出は廻るのに
心の弦が途切れて あの歌が響かない

思い出よ もう一度

帰りたい 帰りたい
幼児が 泣きじゃくる
帰りたい 帰りたい
なつかしき 思い出よ

みんなみな 時代ゆえ

帰ろうか 帰れない
くり返す ささやきは
帰りたい 帰れない
あの頃の 夢が呼ぶ
帰りたい 帰れない
なつかしき 思い出よ


夢色円舞

風にほどける 花びらの赤
運命の渦の中 踊る
あなたの言葉 あなたの願い
悲しくきらめき舞い上がる

こんなに思いを 誰かに伝えたいのに
傷つきこわれて もう歩けない

やさしさゆえに 一途さゆえに
清らかにありなんと祈る
あなたの声が 切ない日々が
この空の彼方に 響く

心密かに しまいこまれた
艶やかな恋文を抱いて
あなたの息吹き あなたの鼓動
虹色に光り 輪を描く

褪せない面影 軽やかなワルツに廻る
止まない音色が 私を誘う

それははるかな 夢物語
どこまでも甘くてはかない
あなたを慕い ひと時の今
汚れなき世界へ 踊ろう

こんなに思いが あふれてとめどないなら
きれいに散りゆく 花に終わらん

それははるかな 夢色円舞
どこまでも甘くてはかない
幻ゆえになお匂い立つ
麗しき世界へ
永久にこがれて 夢色円舞
美しき世界へ 踊ろう


あなたの心が海ならば
私は船になりましょう
そして一人でこぎましょう

あなたの心が山ならば
私は野草になりましょう
そして一人で咲きましょう

あなたの心が星ならば
私は星影草になりましょう
そして夕方一人でにおいましょう

いろんな望みがありますの
だけどあなたの心は
人間だ  人間だ

あなたの心が海ならば
あなたの心が山ならば
あなたの心が星ならば


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