Webせせらぎ通信 Vol.5


「Message」に祈りを込めて

 自作の曲ではあるのですが、ここのところ車の中で聴いているのはこの『Message』のCDです。この曲を作ったのは2年前ですが、その頃はあまり大きなテーマで、かえって受入れられにくいかな?と感じていました。それは、平和が当然のように毎日を過ごすことのできる時だったから、誰もそれほどまでに深刻に考えることはなかったからでしょう。もちろん世界に目を向ければ多くの問題はあるのですが、平和だと感じているときには関心は薄れます。しかし今回のような事態が起こったとき改めて、「平和とは人々の努力によって保たれているのだ」ということに気付くのです。

 しかし、気付けばまだいいのですが、「そのうちなんとかなるんじゃないの?」とか「そんな大変なことにならないでしょう」みたいに気楽に考えていて本当にいいのだろうか?私たちが努力も真剣な祈りも忘れてしまっては、どんな奇跡もよい結果も生まれはしないんじゃないだろうか?そう思うほど不安が大きくなっていきます。

 平和が当然のように思えていた時には、今一つ感じることのなかった方でも、今、この曲を聴けば、感じることができるのではないでしょうか。だから、今この曲が意味を持ち、力を発揮しなければならない時じゃないかと強く思っています。もっと平和を訴える曲が社会に広まってほしい。流れてほしい。

 『悲しすぎる出来事はもう二度と 繰り返すことのないように・・・』このフレーズが胸にずっしりとこたえます。もう悲しみの涙をこれ以上増やしてはいけません。より多くの機会を作り、この曲を歌って平和の尊さを伝えてゆきたい!大いなる愛を以て、冷静に未来を考えよう。今できること、それは私たちにとって、祈り、心を込めて歌うことだと感じています。人類が最悪の事態を迎えないように・・・。

 

せせらぎ通信37号より抜粋

 

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